効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■宇宙の極低温で発電

 太陽光発電は太陽の光を受けて発電するから、夜には発電出来ない。だが、スタンフォード大学富士フイルムの、日本人もメンバーになっているチームが発表したところでは、宇宙の極低温と地球表面の温度差で発電することに成功したという。この発電効率が上がれば、ある程度実用に使えるほどの発電ができるようで、そうなると夜にも発電出来るパネルが作れることになる。宇宙から地球に向かって降る冷熱で発電出来るというのは、一種の温度差発電だが、昔、宇宙に向かって熱を捨てる設備というのを説明した記事を見たことがあるから、納得できたのだが。熱が宇宙に向かって流れ出すときに発電する半導体だという。

 今回の実験では、発電出来るということが確認できただけで、発電量は理論的に予測されているものより極めて小さい。1平方メートル当たり64ナノワット。これが理論値に近くなるとすれば、平米当たり4ワットの発電ができるそうだ。太陽光発電は、平米当たり100~200ワットの発電のようだから、これに比べると非常に小さいが、夜に発電出来るのだから発電の世界が変わると言えるだろう。

 この原理を使えば、熱源があればそれを受けて発電させることも出来るようだから、廃熱からの熱放射で発電することにより、有効な熱利用にもなるはずだ。