効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■メタネーション

 メタネーションとは、燃焼などで排出されたCO2と水素を化合させてメタンにするプロセスを言うが、このメタンを都市ガス用に使うことが構想されている。このメタンを燃焼させたときにもCO2が発生するから、この水素を、再エネ電力を使用した水電解などで製造すれば、燃料消費から発生するCO2を相対的に引き下げることができる。メタネーションは、地球温暖化対策に寄与するものとして注目を浴びている。

 このメタネーションのプロセスが、いま、新エネルギー・産業技術総合開発機構NEDO)のプロジェクトとして、国際石油開発帝石(JERA)が、新潟県南長岡ガス田からの天然ガスを精製・処理している越路原プラントで、都市ガス原料のメタンを作るメタネーションの実証を8月から始めるということだ。既存のプラントから排出されるCO2を使用した試験設備の運用は日本で初めてだそうだ。越路原プラントからの随伴CO2 71トンと、再エネで発電した電力を使って水を電気分解して得られる水素13トンを合成し、年間約26トンのメタンを生産する計画になっている。

 NEDOは、2030年以降にメタネーションの商用化を視野に入れており、その頃には年間100万トンのCO2の利用を目指しているとのこと。課題はこれをどれだけコスト競争力のあるプロセスにするかだろう。

 

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