効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■バナナの皮

プラスチック公害が盛んに言われているが、利便性を求めた消費者の姿勢がこれを招いたのだ。昔、生分解性のプラスチックが言われたこともあったが、全く普及しなかったし、分解したものが必ずしも無害ではないらしい。

ホーチミン市のスーパーマーケットではプラ袋をバナナの葉っぱに代えたという記事を読んだが、販売される野菜の包装に使われるらしい。日本でも竹の皮がおにぎりなどを包むのに使われてきたが、食品をこのような有機包装することがどこまで出来るかは消費者次第。また、持ち帰ったバナナの葉っぱがすぐゴミになるのでも困る。再利用の方法も考えなくてはならない。バナナの葉で包めるくらいのサイズのものでないと使えないのだから、まだプラ袋の世界は続くだろう。また、食品の包装がほとんどプラスチックであるのを、品質維持もできる新しい透明で丈夫な包装素材を開発できれば、ノーベル賞ものだ。

自分でもマイバッグを大小2つ持ち歩いているが、それでも帯に短し、たすきに長しとなることも多い。大きな袋は、折りたたんで小さくなるようなものだが、一度使った後に元の形に折りたたむのに手間がかかるから、使う頻度は低くなる。My箸の利用は広がっているが、マイストローが開発されないだろうか。使った後に洗浄する必要があるのが課題だろう。

今できることは、プラスチックごみを分別して収集し、それを発電用燃料に利用することだろう。発電したとしても燃焼からはCO2が排出されるが、ゴミ発電の規模は小さいから、そのCO2を吸収する技術は高度なものでなくともあるはず。現時点はゴミ処理方式を発電用にするのが最も効果的かも知れない。

もう一つ。昔からセロファンというものがあり、今でも使われているはずだが、これが透明プラスチックに置き換わったのだろう。調べて見たらセロファンの原料は木質のもの。それでいて透水性の低い透明なものとなっている。これの利用を促進する動きは出ないだろうか。ただ、メーカーが1~2社しかないから、政策的な促進はしにくいのかもしれない。