効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■小中学校のプールがなくなる

小学校や中学校にプールがあるのは当たり前のように思っていたが、これが老朽化と財政難で次々に廃止になっているという。小学校の時に水泳は得意ではなかったのに、クラス対抗の競泳に出場せざるを得なくなって大恐慌を来したことを思い出す。学校授業に必要な設備だと思っていたのだが。2015年度時点で7年前に比べ2割近くが姿を消し、19年度も栃木県足利市が4校で取りやめるなど減少が続くということだ。

文部科学省の調査によると、小中学校の屋外プールは15年度に全国で約2万1千カ所。約20年で4分の3となり、前回調査の08年度と比べ約18%減っているとのこと。少子化に伴う学校の統廃合が主因だが、プールは小中学校の減少を上回る勢いで廃止され、足元でも「減少は続いているとみられると報じられている。学習指導要領によると水泳は小1~中2で必修とされる。ただ、プールは利用時期が短いにもかかわらず、自治体にとって「維持管理の費用が多額」というのは理解できないでもない。生徒の命に関わる事故の原因にもなり得るし、水はいつも満たしておかなければならないから、その水道料金もかかる。耐用年数は築50年とされているが、それを超える歴史を持つ小中学校は多いはず。

教育に必要ということに変わりはないから、民間のプールを借りる、あるいは、指導を民間のプールに委託するなどの方向に向かうようだが、何か違和感を覚える。民間委託の方が経費的にも安くつくケースも多いようだが、教育の要素の大きな部分が失われていくのではないだろうか。