効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

G20と日本

アルゼンチンのブエノスアイレスで開催されているG20。日本は参加主要国と全てに対立を招かないように振る舞わなければならない。それを利用して米国のトランプ大統領は、まだ決定されていないステルス戦闘機150機を米国から調達することが確定しているかのような発言をし、安倍首相はそれを聞き流していた。あるいは、日本の仕組んだことだったかもしれない。米国に恩を売っておかなければ、米ロ、米中、欧ロなどの対立の狭間にたって、具体的な政治的対応を迫られるからだ。米国が石油、天然ガスの輸出国になっているから、日本への輸出を制限するとか関税を上げるとかの脅しをかけられると、のっぴきならなくなる。ロシアとは北方領土問題でも対立関係に入りたくない。これもロシアからの天然ガス輸入という取引にも関係する。中国とは領海問題が深刻化するのは避けたいが、アジアの商圏をさらい盗られたくない。フランスとは日産自動車と元ゴーンCEO問題への対応で対立関係になりたくない。
どれについても日本側が先にアクションをとるのはリスクが高すぎる。みんな仲良くしましょうよ、という抽象論しか表明できないのはそのためだろう。ニコニコして握手する写真が出ている間は良いが、具体論がこれから出てくると、一番困るのは日本ではないだろうか。