効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

工場排熱などの高度利用

工場で使われるボイラーや加熱装置からの排熱は、通常温度が高いものだ。これを使ってバイナリーサイクル発電などで、排熱回収することは、コストの面から難しいために、捨てられてしまうのが通常。だが、千代田化工建設パナソニック、熱交換器大手の日阪製作所と共同で、工場や船舶の廃熱を電気に変えるシステムを開発したとのこと。。製油所などで使われている熱交換器を活用。捨てられていたセ氏150度以下の熱から高効率で熱を取り出せる。製油所や船舶で使われているプレート式熱交換器に、パナソニックの熱交換モジュールを導入して発電するのだが、既設の設備を利用できるため、通常なら数億円はかかる導入費用は3000万円程度に抑えられるらしい。プレート式熱交換器は金属の薄板(プレート)を重ね合わせて、プレート間にできる隙間に温度の違う液体などを流して熱交換する装置。プレートの間に新たに熱から電気を発生させる素子、熱電素子、を敷き詰めたプレートを足すだけで発電できる。既に120度の温度差から1キロワットの電気を生み出す技術を確立したと報じられている。まず小規模な精油所に設置することを計画しているそうだ。いま使用中の熱交換器にも装着でき、しかもかなりの低温まで作動するのは驚きだ。