効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

日本が電気飛行機実用化へ

宇宙開発機構(JAXA)は、最先端の宇宙技術の開発にだけ専念していると思っていた。ところが、電気を使って飛ぶ旅客機の技術開発を目指す組織「航空機電動化コンソーシアム」を設立したと報じられたのを見て驚いた。空間を飛ぶ技術と考えれば宇宙船も飛行機も同じだが、方向は180度違うように思えたからだ。小型機の開発などから始め、2040年代には100〜150席の旅客機での実用化を目指しているとのこと。IHI川崎重工SUBARU日立製作所三菱重工航空エンジン、三菱電機、及び経済産業省と連携し、CO2排出などの環境負荷を抜本的に低減する航空機の電動化技術を開発する目的のコンソーシアムだ。世界に誇る国内の電動要素技術などを航空機技術と糾合するオープンイノベーションの手法によって、抜本的にCO2排出量の削減が可能な「エミッションフリー航空機」の実現と新規産業の創出に向けた活動を行う。世界でも同様の開発が行われているが、世界に遅れないようにということだろう。最近、ハイブリッド/電気自動車用途として、バッテリ、インバータ、モータなど電動要素の性能が飛躍的に向上しているが、これは全て航空機に応用できるものばかりだ。ただ、日本独自のものを開発しなければ、グローバルな競争には耐えられないだろう。