ホンダは９日、米子会社で開発を進めている小型ビジネスジェット機「ホンダジェット」について、安全性などの基準を満たすことを示す型式証明の認定を米連邦航空局（ＦＡＡ）から受けたと発表した。これは戦後YS-11が商用航空機としてあっただけの日本に、やっと世界市場を相手に戦えるものが生まれたと言えるだろう。ビジネスジェットという分野だが、ここの競争も侮れない。既に100機の受注をしていて、年内にも顧客への引き渡しを始めるということだ。富裕層や企業が自家用に使う航空機として市場を広げて競争に勝ってほしい。ホンダらしい飛行機という感じがするが、製造はアメリカで行われるから、製造ノウハウが日本に残りにくくなるかもしれない。ホンダに続くのは三菱重工のMRJだが、これの納期遅れの早期解消によって、日本の旅客機の性能を誇れるようになることを期待している。
