効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

米国と北朝鮮首脳のシンガポール会談

米国のトランプ大統領北朝鮮金正恩国務委員長との会談がシンガポールで、予想以上に順調に進んだように見える。つい先ほど行われたトランプ大統領の記者会見を聞いた限りの印象で間違っているかも知れないが、具体的な結果は二国の首脳が揃って合意文書に署名したと言うことだけで、結果としての内容は、ほとんどなかったように思える。日本の求めた拉致問題についても、質問に対して問題を大統領から提起したという回答はあったものの、それに対して北朝鮮側がどのように回答したかについては述べてはいなかった。これまでこのような2国間での協定書が何度も実行されなかったことをトランプ大統領は批判したが、同じ結果になるようにも思える。記者会見のやりとりの中には、合意文書に書く時間がなかったという表現が何度も出ているが、記者会見の場のとりつくろいの発言であったかもしれない。
ともあれ、この会談によって非核化に向けた具体的なステップが示されたわけではなく、今後の交渉に委ねられる。いわば両国の国際舞台でのショーを世界が見せられたような気がする。これまでの大統領が出来なかったことをやったということを何度も言っているが、これからその検証がなされるだろう。トランプ氏の米国内向けのアピールに過ぎなかったのではなかったことを願っている。これが悲観的な見方だったという結果になれば嬉しいことだが。
明日新聞で報じられるだろう合意文書と会見内容を見なければ何とも言えないのだが。そして、両国間の合意の具体化は、国際的なエネルギー市場にも影響を与えると考えている。