効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■PG&EとEnergy Vaultが大規模蓄電システムを開発

2020年9月4日に(それ以前にも)この日記で紹介したベンチャーで、重量物の位置エネルギーを利用して蓄電するシステムを開発したEnergy Vault社が、Pacific Gas and Electric Company (PG&E)と協力して、系統用大規模蓄電システムと水素貯蔵装置(BH-ESS)の開発に取り組むことになったそうだ。カリフォルニア州北部のCalistogaに設置するようだが、まだ州政府の認可待ちの状態だという。

最近頻発する山火事による停電に備えて、計画停電時に少なくとも48時間は電力を供給できる規模になっている。最低でも293 MWhの電力が供給でき、将来的には700 MWhにまで増強することになっている。PG&Eは、昨年の12月30日に設置の申請をし、遅くとも、今年の5月15日までには認可を出すように依頼している。認可が得られれば、今年2023年の第4四半期には着工する計画になっている。順調に行けば、2024年の第2四半期末には操業を開始するようだ。

この蓄電システムはEnergy Vault社が保有・管理し、PG&Eと10年契約で系統安定化に向けた操業を行うことになっている。これによって、これまで計画停電時に使用されていたマイクログリッド用のディーゼル発電設備が不要になる。早期立ち上げ用の蓄電池に、長期に発電できる水素燃料電池が一体化して運用される。燃料電池には再エネ電力で水を電気分解し、低温液化したグリーン水素を気化して発電される。

PG&Eはこのシステムでマイクログリッドを展開するが、この設備に必要な土地面積は4,050平米ほどで、小さな物で済むということだ。Energy Vault社にとっては、世界に蓄電システムを普及させる拠点ともなる。また、カリフォルニア州の公益事業委員会の要請する効率的なマイクログリッドの普及の足がかりともなる。

 

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