効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

太陽光発電を条例で規制

大阪府箕面市は、出力10kW以上または面積100平方メートル以上の太陽光発電設備について、山麓部や農地などの地区では設置を禁止し、それ以外の地区でも許可制とする条例を、3月議会に提案するということだ。ただし、高さ10メートル以上の建築物の屋根に設置するものと、住宅・共同住宅の屋根に設置するものは規制の対象外となる。PVのパネルが山裾に拡がるのは景観に大きな影響を与えることは確かで、今回の規制は全国に拡がることは確実だろう。建物の上に設置するものを規制の対象から外したのも極めて妥当なものだと思う。ソーラーシェアリングのように、農地の利用などにPVを設置するものも対象になるだろうが、これは全面禁止ではなく個別に妥当性を判断する必要があるかもしれない。同市北部の低山岳地帯には、紅葉の美しさと落差33メートルの箕面大滝で知られる、明治の森箕面国定公園がある。同市ではこれまで、「山なみ景観保全地区」や「止々呂美田園景観保全地区」を指定して、山なみや農地の景観を守ってきたという歴史が今回の規制条例には反映されているのだろう。これまで大規模な太陽光発電が全国に拡大し、いずれ景観の問題が行政に強く反映されるだろうとは予想できたが、箕面市の施策は極めて常識的な方向だと思う。