効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

使用済み電気自動車用蓄電池の利用

電気自動車は、機械的に作動する部品点数は、従来の自動車と比べて大幅に減る。しかし、蓄電池という代物が搭載され、これにも当然寿命がある。だが、電気自動車に使われている蓄電池の場合、その能力の80%ほどで駆動には不十分になるが、蓄電池としてはまだ十分使えるため、すぐに再生するために分解するのは勿体ない話だと思っていた。そこに興味あることを知る機会があった。カリフォルニア州で設置された系統管理用の大型蓄電池の一部に、廃車となる電気自動車の蓄電池が大量に使われているそうだ。全部が中古のものではなく、新しい蓄電池と組み合わせている。このリチウムイオン電池の供給をしたのは日産だそうだ。これから、家庭なども含めた需要端で蓄電池の使用量が急激に増加する中で、それが系統安定化にも使えるようにしようとする研究が進展している。それもいわゆるIOTとして、需要端の蓄電池が、電力事業者を経由しないで直接情報を交換して、電気の売買を行うようになるらしい。そして、その媒介を行うのが、情報通信技術のブロックチェーンで、エネルギー価値の売買をユーザーが直接やりとりすることになるらしい。いわゆるビットコインの流通と同じだという。そのためには蓄電池だけでなく、いずれは全ての分散型電源が情報交換できるようにならなければならないのだが、蓄電池の普及をきっかけにその標準化作業が進行中だという。電力供給システムが大きく変化することになるだろう。