効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

中国の太陽光発電

中国の国家能源局の発表によると、中国における2015年の太陽光発電システム新規導入量は15.13GWで、累積導入量は43GWとなった。ドイツ連邦ネットワーク庁の発表では、2015年末時点のドイツにおける累積導入量は、39.7GWと発表しており、中国は年間導入量においても累積導入量においても世界1位となった。中国が、環境対応のために注力するのが原発であるかのように言われることもあるが、太陽光発電が世界でトップを占めるに至った現状をよく調べておく必要がある。中国の送配電系統は、日本のそれに比べてかなり脆弱だろうと推察されるが、それでもこれだけの量を系統に連系させているのだから、日本でいろいろと連系量を抑制しようとするのがおかしいのだろう。系統を流れる電気の品質は日本の方が優れているだろうが、欧米に比較してみても、品質維持を旗印にして連系を拒絶しようとしているのではないだろうか。太陽光発電のコストについても、高い高いとばかり言われるが、世界的にはグリッドパリティーになりつつあることが報じられないのはなぜだろうか。