効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

地下埋設配管

道路の下には、水道管、下水管、ガス管などの他に、都心などの無電柱区間でなくても、電線、電話線が走っている。これから東京都が無電柱プロジェクトを進めるようだが、電線を地下に埋め込むには、これまでだとまず縦穴を掘って、そこから横向きに掘削しなければならなかった。それだけコストも大きくなる。この課題を解消する技術をJFEエンジニアリングが、立坑を掘らずに河川や港湾、道路下にパイプラインを敷設できる「JFE―RAPID工法」を開発し、その適用事業を拡大しようとしているようだ。この工法は、先端にドリルヘッドを装着したパイロット管を地上から斜めに入れ、地面を曲線軌道で掘削し、貫通後は発進側からリーマーを押し込み、形状を整える。その後、目的の位置に到達したパイロット管を使って配管を引き込み、パイプラインを構築する。河の底に設置する場合など、立坑を構築してから掘削するシールド工法と比べ、工期を4分の1程度にできる。これまでガス導管向けを中心に展開してきたが、今後、無電柱化案件など電力インフラにも拡大する方針だという。技術開発によって、2千メートル程度まで対応できるようになったという。
この報道記事を読んで、高速道路に高圧送電線や高圧ガス幹線を埋め込む難しさが軽減されるだろうと思った。持論として、全国につながる高速道路の道路分離帯に高圧直流送電線を埋設して日本を縦断させれば、異なる周波数で分断されている日本の電力供給網を統合できると主張しているのだが、この工法を使えば、大きなコストをかけることなく、また、道路の利用を大きく阻害することなく埋設工事ができないかと考えた次第。