効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

米国新大統領と地球温暖化

直近のニューヨークタイムズがトップ記事として出しているものに、ドナルド・トランプ氏は、大統領に就任したら環境保護局(EPA)を廃止するだろうという記事がある。選挙中にも、地球温暖化が人間の活動によって引き起こされているという考えを、とんでもない嘘だと述べていた。そして、これからEPAを率いる人物に、Myron Ebellという人が想定されており、この人物は、温暖化の程度は僅かであり、好ましい変化だとしているらしい。この人は石油産業を強力に支援しようとしているとも表現されている。もし選挙期間中にトランプ氏が主張したことを実現させるとすれば、オバマ大統領の残したいものの中でもっとも重要な遺産がなくなる可能性がある。いま、石炭産業も再生可能エネルギーの普及で傾いているが、また石炭火力の拡充に向けた施策がとられるかもしれない。そうなれば、COP22のパリ協定は全く意味のないものになりかねない。オバマ大統領の重要施策であるクリーン・パワー・プランも撤廃される可能性もあるとしている。これからの展開次第では、地球温暖化は加速されかねないと、同紙は憂慮している。