効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

韓国の電力供給がやばい

冬が厳しい韓国の電力供給が、北海道電力より厳しくなる可能性がある。韓国は電力公社が全体に対して送電を行っているが、その保有する発電所で、いま二基の原発が部品の保証書に虚偽記載があったことが原因で停まったままになっている。また、火力発電所の建設に遅れがあるために、供給力の確保が間に合っていない。原発が再稼働を許可されなければ、暖房用需要が増えると供給予備力がなくなり、広域で停電が起きる可能性があるという。送電系統の制御に問題があって、この夏にも大停電を起こしているが、厳冬期に向かう北海道電力泊原発の停止とおなじような状況になっていて、このまま原発の稼動が認められなければ停電は不可避とまで言われている。
韓国の電力料金は日本よりかなり安い。政策的に値上げを認めなかったからだが、そのために発電所の建設が円滑に進まなかったこともある。韓国内では政府のエネルギー供給計画の誤りだとする意見も強いが、これはこの冬に対する備えを今から計画変更しても間に合わないことは確かだ。ある意味で日本の直面している課題の先行事例になるかもしれず、これからの動向をよく見ておく必要があるだろう。