効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■新素材によるフローバッテリー

ソフトバンクグループ傘下の再生エネルギー企業SBエナジーの米国事業は、米オレゴン州に本社を置くESSが製造したバッテリーを積極的に購入している。ESSによれば、同社は再生可能エネルギーをより長く貯蔵できる新しい技術を有しており、カリフォルニア州で停電を引き起こし、欧州で記録的な高エネルギー価格を招いたような信頼性の問題の一部克服に寄与できるという。

「鉄フローケミストリー(iron-flow chemistry)」を利用したESSのバッテリーは米国に点在する実用規模の太陽光プロジェクトで使われ、ソーラー発電所は日没後の数時間にわたり電気供給が可能になる。SBエナジーは今後5年間、米国で1日当たり5万世帯の電力供給に十分なバッテリーを購入すると報じられている。

鉄を素材としたフローバッテリーが開発されているとは知らなかった。フローバッテリーについては30年近く前から知っていたが、その頃の素材は五酸化バナジウムで、稀少金属を原料とするために、コスト的に実用化は難しいと聞いていた。蓄電システムとしてはその柔軟性、拡張性が優れていることは理解していたつもりだ。その当時、鉄を素材にしたものについては、可能であることも聞いたことがなかった。関西学院の三田キャンパスに、関西電力が実証機を設置していたのを見せて貰ったことがある。

そこで知ったことだが、イオン価の異なるバナジウムイオンを素材とする流体をイオン透過膜の両側を流すことによって発電出来る。普通のリチウムイオン電池とは異なり、液体を絶えず流しておく必要はあるが、蓄電容量の増減が非常に簡単にできるという説明を受けたことを覚えている。

これが、バナジウムではなく鉄を素材にした安価なフローバッテリーができるとすれば、大幅なコストダウンになり、リチウムイオン電池に置きやすい発火などの危険性もほとんどなくなる。蓄電容量の増減も容易に出来るはずだから、変動性の再エネの普及にこれから大きく貢献することになるのではないだろうか。

 

 

 

 

 

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