効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

風力発電と小型無人機ドローン

ドローンが実用的な物として登場したときに、変なところに着陸したりしたりしたことが続いたために、問題視する風潮があったように思う。しかし、これは利用の方法さえ考えれば非常に有効なものだ。ゆっくりと低空を飛ぶことができるという利点は幾つも考えられる。このほど、産業技術総合研究所風力発電の適地選定に小型無人飛行機(ドローン)を活用する実証実験に取り組むと発表している。候補地上空の事前調査用の鉄塔の設置を減らしコストを抑えると同時に、調査地点を幅広く設定することで結果の精度も向上できると期待している。実証実験は産総研福島県郡山市に置いた「福島再生可能エネルギー研究所」の風力エネルギーチームが主導し、風車の直径が33メートル、回転軸までの高さが41.5メートルの設備がある郡山の研究所周辺で開始し、ドローンを活用した手法と従来方式を比較。コスト面の効果などを検証するということだ。ドローンを使えば、事前調査用の棒状の鉄塔を設けにくい山奥や水上、市街地など多くの地点で上空の風を計測しやすくなる。これが風力発電の建設コストを引き下げる効果を生むのを期待したい。