全国的に強烈な暑さに襲われている。耐えかねて冷房を入れる人は多いだろう。それに加えて、リオオリンピックと高校野球の推移を知るために、一日中テレビを見ていた人も多いだろう。だが、電力の消費について発電量が不足するかも知れないという警告は出なかった。電力事業者が必要不可欠だとする原発はまだほとんどが稼働していないのだが、かんかん照りの太陽が太陽光発電をフル稼働させて、昼のピーク需要を賄ってお釣りがくるような状況かも知れない。英国からの情報では、5月に太陽光発電からの電力が石炭火力の発電量を上回ったそうだ。冷房需要と太陽光発電とは密接な関係を持っているから、今日のように通常とは違うほどの電力需要が発生しても、供給不足にはなっていないのだ。今日は休日だと言うことはあるだろうが、明日について電力供給に問題があるという警報は出ていない。太陽光発電の普及によって、電力消費者が負担する固定価格買取分が電力料金を押し上げたことは事実だが、その上がり方は、現実のメリットを考えると、盛んに言われているような問題ではないように思える。リオオリンピックのスローガンは環境で、そのテーマに沿った開会式の進展には感動した。ブラジルの切迫した経済状況の中で開かれたオリンピックだが、そこで主張された緑が支える我々の生活について考えると、経済優先を見直さなくてはならないという印象を受けた。電力が足らなくなって開会式が途中で頓挫するのではないかと心配をしていたのは事実だが。