昨日に続いて今日も午後から奈良市内であった自然エネルギーに関する情報を貰える会合に出席した。自分が顧問を仰せつかっている地域未来エネルギー奈良が昨年から推進している「自然エネルギー学校・なら」に、昨年度履修して終了した方の卒業生研修があったのに、いわば世話役として参加したもの。元日本環境学会会長の和田 武 先生が「再生可能エネルギー普及を取り巻く状況」について、欧州と日本の比較を中心としながら、日本が直面している課題について詳細なプレゼンがあり、それに続いて、質疑応答と参加者の交流、意見交換があった。卒業生は8人の参加だったが、それぞれに現在自然エネルギーのプロジェクト具体化に向けて行動しておられる方ばかりだから、実のある意見交換となった。いま日本で地域主体のエネルギープロジェクトとよく言われるが、その具体化には地域特性がうまく反映されねば失敗する可能性もある。現時点では、地域住民がどれくらい同じ方向を向いて活動を理解し参画してくれるか、それをその地域の行政がどれくらい具体的な支援をしてくれるかで、成否が分かれることは確かだ。これから電力供給について競争市場が広がるが、新電力から電気を買う人が何を評価して契約するかが問題だろう。単に料金が安くなるだけでは、使用量の多い家庭にしか意味がないので、何かの異なったメリットを付け加えるか、知恵比べになるだろう。これは言うは安しであって、プロジェクトのリーダーの采配が結果を支配する。