効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

自動車の素材に樹脂強化炭素繊維が主流に?

自動車の車体は鉄でできている、というのが常識だった。車体は軽い方が燃費はよくなる。だから鉄鋼メーカーも、薄くて丈夫な鋼材を開発し、アルミメーカーは自動車用の素材を開発してきた。これに炭素繊維で強化した樹脂が欧州で普及し始めたという。旭化成は16日、ドイツで自動車に使う部材の開発提案から営業までを手掛ける拠点を開いた。あくまで鉄にこだわる日本車と、鉄以外へのシフトに積極的な欧州車。軽量化を巡る素材の攻防は新たな展開を見せ始めたと報じられている。独デュッセルドルフ旭化成が開いた新拠点「旭化成ヨーロッパ」に技術者ら約40人が常駐する。売り込むのは例えばナイロン系の「レオナ樹脂」。分子構造を工夫して高温、振動に強い性能を持たせ、エンジン周りの素材としての用途を開拓した。エンジンオイルを入れる「オイルパン」の素材は鉄をはじめ金属製が主流だが、樹脂にすれば6割軽くできる。日本ではまだ鉄鋼メーカーの力が強いが、燃費がコストだけでなく、環境対応としても重要になっているいま、重量軽減が極限まできている鉄系素材にまだ頼る日本車が落とし穴にはまらないか、注意が必要だろう。