効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

地球温暖化

 大気中のCO2濃度「400ppm」は地球の気温上昇を議論する上で象徴的な値である。パリ協定には、地球の平均気温上昇を産業革命前に比べて2度未満に下げる目標が盛り込まれた。気候変動に関する政府間パネルIPCC)の報告書が示した2度目標達成への最も低排出なシナリオはCO2濃度を421ppm以下に抑えるもの。ところが、環境省、国立環境研究所、宇宙航空研究開発機構JAXA)は20日、温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」で観測している、地球の大気全体の月別二酸化炭素(CO2)平均濃度について、昨年12月に初めて400ppmを超え、400.2ppmを記録したと発表した。地表面から上空約70キロメートルまでの大気中のCO2総量を観測できる「いぶき」で、大気全体の400ppm超えを確認したのは初めて。温室効果ガス濃度の上昇が続いていることを示しているとしている。これだけ早く日本列島に夏日の地域が、しかも多く出てくるのは、気候が大きく変動している証拠だろう。小さな島にある国が実際に水没しようとしている事実もある。人間社会は地球の気温予測はできるようになっているが、これがどのような被害をもたらすか、誰も気づかないし、気づいたとしても対応の術を失ったように見える。何か大革新をしない限り、地球表面の生物の大移動が起きるだろう。