効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

LEDの寿命

消費者問題に詳しい方から情報を貰った。LEDはまだ高価であるが、電気の消費量が非常に少ないために、高い価格も短時間で回収できるということで多くの方が購入している。前にも書いたが、国内ではもう白熱電球を作るメーカーはなくなっている。だが、その権威からの資料によると、買ったばかりのLED電球がすぐに切れてしまっているという苦情が続出しているのだそうだ。寿命は4万時間だと言われるのが半年もしない間に切れてしまっては頭にくるだろう。その権威の家にも2個取り付けたのがすぐに切れてしまい、頼んだ電気屋に来て貰ったら無料で取り替えてくれて、メーカーに問題があると言われたという。これには2つ課題がある。LED電球は光を発する半導体を使っているから、発熱が過度になって、熱に弱い半導体回路が駄目にならないよう熱を逃がすようになっているのだが、例えば、ガラスグローブの中に閉じ込めた形になると、熱がこもって半導体の基板部分が損傷する。天井埋め込み型の照明などもこの問題が起きやすい。もう一つは、半導体回路に耐熱性の設計がうまくできていないケースだ。これは欠陥商品だから、このようなものが市場に出ないような制度的な工夫が必要だ。LED電球の包装には、取り付けてはいけない場所などが書いてあるが、虫眼鏡で見ないと分からないほどのものでしかない。この権威は、包装を熟読する消費者は居ないのだから、この知識が伝わる消費者情報システムがあってしかるべきだという。これには同意する。白熱電球時代に使っていた調光器をそのままにすると、それに対応していないLED電球も切れるか点灯しないかになるはず。メーカーの細やかな配慮と広報がないと、大げさに言えば製造物責任の問題にもなりかねない。半導体を使った電気製品は皆熱に弱いというのは仕方のないことなのだが、これはメーカーを信頼している消費者に対応させるのは酷なことだろう。