効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

東京都のLED無償提供プログラム

去る9月20日に書いたことだが、東京都が、使用可能な白熱電球2個以上を参加協力店に持ち込むと、LED電球1個と無料交換するプログラムを紹介した。参加協力店にはLED電球との交換時に、冷蔵庫の設定温度やテレビ画面の明るさ見直しなど家庭でできる省エネ対策などを助言してもらうということも想定している。7月10日(月)から11月12日(日)まで18週のLED電球の交換実績が、14万6,022個になったと発表したが、9月24日(日)まで11週間でのLED電球の交換実績は10万2,624個だったものの、その後の7週間では4万3,398個増にとどまり、勢いは鈍化しているらしい。月間ベースの交換実績は約3万6,500個で、思うようにLED電球への交換が進んでいない。今後、省エネにあまり関心がない世帯へのアプローチとして、交換場所を増やすことで対応するとし、新たに追加登録したのは40店舗。新店舗が11月22日(水)よりLED電球の交換を開始する。事業期間は1年間で、100万個のLED電球を用意している。60Wの白熱電球100万個がLED電球に換わると年間で約23億4,000万円の電気料金の削減、約4.4万トンのCO2排出量削減効果があると試算している。交換数が漸減しているのは、何か広報のやり方にも問題があるのではないかと思う。市民にとって損になる話ではないからだ。LED電球も白熱電球と同じような形になってきているし、光も電球とほとんど変わらないものになっているのだが、LED電球発売当初の違和感がそのまま消費者の脳裏に焼き付いているのかも知れない。