効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

フォークリフト

フォークリフトが動くのはほとんど倉庫などの室内だから内燃機を使った動力で動くのは排気ガスの問題で使いにくい。だから電気で駆動するものが多いが、蓄電池を使うから充電の時間が必要だし、充電装置に接続するのが煩わしかった。これを解決する一つの方法が非接触充電だ。一つの開発事例が報じられている。物流システム大手のダイフクは電源ケーブルを抜き差しせずに非接触フォークリフトに充電できる装置を開発したというもの。手間が省けるうえ、ケーブルをつなげたまま発進するといった事故も防げる。非接触充電は電気バスの充電にも試行されている。実物を見たこともあるが、平たい板しか見えないので視覚的にも好ましい。後はどれほどの充電時間を要するかと、何か人体に影響数電磁波などが出ないかだが、人体への影響は当然配慮されているはず。新装置は弱い電波しか生じないため、電波法関連の届け出も不要という。もう一つ報じられているのが燃料電池で走るものだ。豊田自動織機が18日、燃料電池フォークリフトを2016年度後半に市販すると明らかにした。主要部品をトヨタ自動車燃料電池車(FCV)「ミライ」と共通化。1回の水素充填で約8時間稼働でき、作業効率が高いのが特長だ。水しか排出しない「究極のエコカー」が産業車両にも広がってきたと解説されている。高圧水素で充填するからガソリン車と燃料補給時間は同じ程度だろう。鉛バッテリーを積んだ一般的な電動リフトは長時間の充電が必要なうえ、連続稼働するには予備のバッテリーが必要だ。燃料電池リフトは3分間で水素を充填でき、稼働効率を高められるということだ。一つの倉庫で充填装置は一基あればまかなえるから、その点でもフォークリフトには適しているだろう。この水素が自然エネルギーで作られたら完璧な環境対応になる。