日本の宇宙関係の報道がこのところ多い。関連技術から考えると、全体としてバランスのとれた技術開発が行われていると感じる。宇宙航空研究開発機構（ＪＡＸＡ）は１８日、エックス線天文衛星「ひとみ」が、計画していた高度約５８０キロの地球周回軌道を回っていることを確認したと発表したことも、当たり前のことのような発表だが、これが当たり前に見せるほどの成熟を達成したのだと思う。衛星の打ち上げは、製造、材料、設計、通信、など広範な技術を集積させたものだ。日本がこの技術を使って兵器を作るとは誰も信じないから問題にはならないが、この技術が海外に盗まれると危険きわまりないものになる可能性もある。米国への技術流出もある。もちろん米国とは共同作業をしているのだから相互信頼があってこそではあるが、米国のミサイル技術も日本の技術が使われているはずだ。もちろん米国の技術を日本も使わせて貰っているだろうが、日本の宇宙技術の開発には、何となく安心感があるのだが、この安心感が継続されることを願っている。
