効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

フォークリフト

フォークリフトはこれまでエンジンで駆動されるものが多かった。電動のものもあったが、パワーの不足とバッテリーの充電に時間がかかるのが欠点だったようだ。これが電動方式に移行しているようだ。それを後押しするのは環境配慮。地球環境という側面もあるが、作業に従事する人への影響が考えられるようになったのだろう。エンジン式は割安なため、特にアジアの新興国では比率が高かった。今後は中国などでも環境対応からバッテリー式へのシフトが進むとの見方が多い。米国では燃料電池を利用するものも普及している。これには水素の供給が必要で、日本ではこれからだろう。フォークリフト大手の豊田通商は、電池式と同時に燃料電池方式にも力を入れ始めた。今後は無人運転のリフトの普及が電動化を進めそうだ。物流現場や製造業での現場では人手不足の深刻化で無人駆動式が増え、これらの大部分はバッテリーで駆動するためだ。この無人化はAIの利用対象ともなり、荷物の移動をデータとして受け取り、ピックアップすることなどが容易になる。電池の消耗状態も自動的に判断し、他のフォークリフトの稼働状況も勘案した作業を効率的にこなすだろう。この制御方式も含めた使い勝手が商品力の中心となるはずだから、現場のデータを解析し尽くしたフォークリフトの開発が進み、国際的な競争も激化してくるだろう。