効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

新パナマ運河開通

パナマのキハノ運河庁長官は3日、拡張工事中の新パナマ運河が、運用開始に向けた最終試験の段階にあり、6月末にも稼働できる見通しだと語った。ロイター通信が報じた。パナマ運河の拡張工事は2007年に始まり、当初、開通100周年にあたる14年に完了する予定だった。開通が遅れたとはいえ、日本にとって大きな恩恵となるだろう。通過料は当然上がるだろうが、LNG船のような大型の船はこれまで利用できなかったのが、それが可能になったはずだ。これまで米国のLNG生産地から日本にLNGを送ろうとすれば南米の南端マゼラン海峡を遠回りしなくてはならなかったのが、大幅に航行日数が短縮されるのだから、輸送コストが大きく下がり、今見られるLNGの価格低下と合わせると、恵みの開通と言っても良いだろう。LPGについては船の大きさが小さかったが、これを大型船で運ぶこともできるようになるから、日本のガス輸入価格は下がり、安定するだろう。これで日本のLNG価格が原油価格と連動していたのが、切り離される可能性もある。政治リスクも低くなったのも有り難いことだ。