効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

コージェネレーション・シンポジウム

ビジネスホテルで出している無料の朝食を大急ぎで食べて、10時から飯野ホールで一日あるコージェネレーション・シンポジウムに参加するため、電車を乗り継いで霞ヶ関まで出かけた。幸い天気は良かったが寒い。地下鉄の霞ヶ関は幾つもの路線が集まっているために地上への出口が迷路になっている。何とか時間に間に合って比較的前の方に席が取れたのはありがたかった。大きなホールが昨日の大阪のセミナーと同様に一杯だった。今回のテーマは、「変貌するエネルギー市場におけるコージェネの未来」。コージェネレーションは理屈としては知っているが、という部分を、今日のシンポジウムでかなり具体的に教えて貰ったような気がする。昨日のセミナーと共通するのは、電気だけでなく熱の利用も同時に想定してエネルギーシステムを構築するのが重要だということだ。今日特に有り難かったのは、これまで新聞情報でしか知らなかった電力広域的運営推進機関の具体的な事業内容を詳細に聞くことができたということだ。同機関の金本理事長が基調講演で説明されたのだが、これがなくては、完全に自由化された電力市場が円滑にかつ効果的に機能しないだろうというこれまで考えていたことを裏打ちしてくれた。職員の多くは電力会社の出向者なのだが、元の職場には戻れないという条件になっていて、出身の大手電力会社に利する運用はできないようになっている。実体的にはその通りにはならないかもしれないが、一応の歯止めにはなるだろう、この機関が十分に機能するためには、東北東京連系線と、東京中部連系線の拡充が必要だと述べているが、北海道と東北電力の連系線拡充はそこに入ってはいなかった。既に計画が動き始めているからかもしれない。また、東北東京の連系線に拡充に、福島第二原発停止で生まれた余剰送電線容量の利用に触れなかったのには不満を持った。それはともかく、日本の電力事業の歴史の中で大きくて綺麗な足跡を残してほしいと思う。