効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

奈良市に路面電車計画

奈良市路面電車を設置する計画が15年ほど前に浮上していたが、その後立ち消えになっていた。それが地球温暖化など環境対策として再び議論しようと市民が動き出したらしい。世界遺産の街に最新鋭のLRT(新型路面電車)を走らせようというものだが、これが古都にふさわしいものかどうか、大いに疑問がある。奈良市地球温暖化対策地域協議会が講演会を開いて検討を始めるという。具体化には道路の拡幅が必要となるのは当然のことだが、建設費と効果の比較をすると、どこに設置しても観光都市にとってマイナス効果の方が大きいのではないか。市内交通が車主体であるのは問題だが、今の細い道でも使える、そして線路が不要な輸送方法が考えられないだろうか。道路面にセンサーを設置して、それを辿る小さな電動車を連結させる方が効果的であるように思う。これもLRTとして考えれば、今の道路網をうまく組み合わせれば走らせることはできるかもしれない。だが、道路の渋滞対策にはならないだろうから、バスの優先道路方式も取り入れるなども考えてほしいものだ。電車だけが環境対策ではなかろう。線路を新設しようとして掘ると、遺跡を破壊する心配もある。