効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

川内原発のトラブル

この前、長く止めている原発の再開にトラブルが起きないようにと書いたが、これが杞憂ではなかったことが分かった。九州電力は21日、再稼働した川内原子力発電所1号機(鹿児島県)で、発電に利用した蒸気を海水で冷やし水に戻す機器に不具合が見つかったと発表した。海水を通す配管に微小な穴が開いたのが原因とみられる。送電は続けているが、点検のため出力を上げる作業を中断し、25日を見込んでいたフル稼働への移行は1週間ほど遅れる見通し。運転継続へ安全に問題はないとしているが、更に別の所にトラブルが起きないとは言えない。川内1号機は沸騰水型だから、原子炉で高温になった水蒸気でタービンを駆動する。このタービンを回した後の水蒸気を海水で冷やすことによって水に戻し、再度この水を原子炉に戻している。この海水で冷やす設備が復水器だが、海水を流す細い配管が1台あたり2万本以上通り、一部に穴が開いて漏れ出たと推測している。この復水器が3基あるとのことだが、他にも同じトラブルが起きないという保証はない。穴の開いた配管をふさぐ修復をすることになるが、この部分は高い放射能を帯びているはず。どのように修理するのか分からないが、簡単な作業ではないだろう。さらに別の部分でトラブルが起きる可能性もゼロではなかろう。阿蘇山の大噴火で火山灰によるトラブルも予想したが、当面これは起きそうにないのは良しとしなければなるまい。