効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

水素とCO2からメタン生成

CO2の排出量が多い石炭火力について、そのCO2を回収する手法の開発が進められているが、回収したCO2をどのような形で貯蔵する、あるいは固定するかが、コストも含めて課題となっていた。CO2は植物が吸収して、光のエネルギーを利用して水と反応させて炭化水素として栄養分にしているのだが、この時に何かの触媒作用が働いているのを人間はまだ利用することができていない。だが、報道によれば、日立造船は、水素と二酸化炭素(CO2)をメタンガス化するシステムを開発し、2〜3年後の商用化を目指すということだ。風力などの再生可能エネルギーを利用し、同社のオンサイト型電解式水素発生装置で水素を製造。CO2と反応させて、天然ガスの主成分となるメタンガスをつくる。大量に生産できれば、天然ガス火力発電の燃料として利用できる。かなり早期に利用できる技術のようだから、メタンガスを高圧輸送したり低温で液化する技術は広汎に利用されているから、水素のキャリヤーとして魅力的な手段になるだろう。