効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

米国の洋上風力発電

米国での商用洋上風力発電プロジェクトがやっと一つ完成するという資料を見た。ロードアイランド州の40キロメートルほど沖合にある島、ブロックアイランドから5キロ先の海面にできる3万キロワットの風力発電で、海面から伸びた5本の柱にタービンが設置される。2014年に認可されて着工したのだが、来年には運用開始の予定でその祝賀会が開催されたということだ。これまで全米あちこちでプロジェクトが計画されてきたが、周辺地域からの反対や、資金不足などでなかなか着工までいかなかったのだが、やっと実現することになったものだ。この島での電力消費はオフシーズンだと1,000キロワット、ピーク時も4,000キロワットしかないから、余剰分は双方向高圧直流海底電線で35キロメートル離れたロードアイランド州本土に接続され、送電会社に売電される。この発電によって、ブロックアイランドの住民の電力料金は40%引き下げられるという。これまではディーゼル発電で電力供給が行われていたのだが、州の本土と海底電線で結ばれるために島で発電する必要もなく、また、バックアップ発電の必要も無くなるという。これでオバマ大統領が推進してきた再生可能エネルギーの一つである洋上風力発電計画が一歩前に進んだということだ。