効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

竹を燃料とするバイオマス発電所

竹は非常に成長が早く、また繁殖力も強いので、少し手を抜くと耕作地も竹藪になってしまう。根の拡がりもなかなか阻止できず、タケノコは1年で大きな竹に育つ。これを燃料として使うことができれば、成長が早いことは供給に心配が少ないことを意味するし、採取が進めば、元の山林や農地が回復する可能性もある。燃料として竹炭があるが、これは一般的に使えるものではない。ところが、太陽光発電や電気計装の工事を手掛ける藤崎電機(徳島県阿南市)が23日、山口県山陽小野田市に竹を燃料とするバイオマス発電所を建設すると発表したという記事を目にしてびっくり。出力は約2000キロワットで投資額は23億7000万円というから燃料の竹の消費量も可成りのものだろう。藤崎電機によると竹を燃料に使う場合、カリウムが溶け出してボイラーが傷む原因になるなどの問題があったが、バイオマス発電装置を開発製造するドイツのランビォンエナジーソリューションズ社と共同で、竹を燃やせる装置を開発したということだ。中国電力に売電し、年間約6億3000万円の収入を見込む。山口県は竹林面積が全国4位で創業者の藤崎稔氏の出身地でもあることから立地を決めた。2カ所目は本社がある阿南市に建設する予定で、その後も各地に開設し、国内で10万〜20万キロワット、海外で20万キロワットの事業展開を目指すというから大したものだ。安定した竹の供給や乾燥処理はどのようにするのか詳細を知りたいものだ。