効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

アイドリング・ストップ

この頃自分が乗るバスはどうやらほとんどがアイドリング・ストップ機能を持っている。混雑した道路で、動いてもすぐ止まるを繰り返している時にも、律儀にエンジンは止まっている。燃料消費を抑え、交差点などでの大気汚染を防止するのには非常に有効な方式だが、この機能を付けるのはそれほど簡単なことではないようだ。エンジンが止まれば、それによる発電が止まるから、電池で空調を稼動させなくてはならない。またエンジンの力で機能しているパワーステアリング、ブレーキの増力などもそれに合わせたものとならなくてはならない。日本のバス会社は頑張っていると言えるだろう。おそらく蓄電池の容量もかなり大きくしないといけないだろうし、全て新しく開発した車両を使っているのだろう。従来の形式のものでエンジンを頻繁に切ると、スタートさせる時に大きなパワーを持つスターターを回さなくてはならないから、単純にエンジンを切るようにすると、故障の原因にもなりかねない。だからアイドリング・ストップにそれを想定していない自動車を簡単に切り替えできるものではない。米国の調査会社によれば、2015年では22%だったものが、2024年までに軽量車両の55%がこの機能を持つようになるそうだ.この分類の中にはバスは入っていない。しかし、これから電気自動車や燃料電池自動車が普及すれば、この機能は必ずしも必要はないが、ハイブリッド電気自動車の場合であれば同様の設備増強をしなくてはならないだろう。ここにも新技術開発の必要性がある。