効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

新パナマ運河

工事の地縁が続いていたパナマ運河拡張計画の見通しが立ってきたと報じられている。それによると、来年4月に商業運用を開始する可能性が高まっているという。これから日本は、米国の大西洋岸にある基地からLNGを輸入し始めるが、この運河拡張がなければ、LNG船は通れないため、南米を回って運ばなくてはならず、期待されるコストダウンは無理。一方、この拡張後、LNG船の通航料は現行の料金体系に基づくよりも40%程度安い案が示されているようだが、最終決定ではないとはいうものの、LNGの日本を初めとするアジア諸国に向けた輸出価格が下がる可能性は高い。通航料が下がったのは、船舶の大きさではなくタンク容積に基づく方式が採用されたためらしい。同じ船が運河を再び利用した時には往復割引があるという。この報道によれば、パナマ政府がこれまで一方的に通航料を値上げしてきた歴史があるとしている。とはいえ、交渉事のスタートが低いところから始まっているのだから、日本のLNG入着価格が高いものとなることはなさそうだ。LNGだけでなくLPGの輸入にも有利になるはずだから、来年の運用開始が待たれるところだ。