効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

建物のエネルギー消費の自動制御

建物のエネルギー消費を削減するために、ホームエネルギー・マネジメント(HEMS)やビルディングエネルギー・マネジメント(BEMS)がよく新聞記事などで述べられている。だが、これまでは、将来できるようになるとする、ある意味では夢物語だった。一部の新築ビルや住宅にはこの目的に沿ったエネルギー消費を制御しようとするシステムが組み込まれていることもあるが、その大部分は単に時間単位でエネルギー消費を見える化するに留まっているものが殆どだ。これを本格化するには、エネルギー消費機器が稼働の設定を自動的に行われるようにならないといけない。それには、機器に通信機能が最初から組み込まれ、機器全体が統一的に制御できるITシステムに接続されるような商品が登場しなければならない。この分野にパナソニックが進出してきた。HEMS(ホーム・エネルギー・マネジメント・システム)に接続できる機器を2015年春までに、従来の16機種から最大20機種に拡充すると発表している。業界初となる配線器具(照明器具のスイッチやコンセント)や天井埋め込み型の空気清浄機とHEMSを連携させ、テレビの視聴・録画が可能な住宅機器コントローラーを、HEMS対応モニターとしてラインアップしたということだ。このコントローラーが、系統を制御している電力システムにも対応するようになれば、ある地域でマイクログリッドを立ち上げることもできるだろう。この辺りはアイデア競争となり、間もなく始まる電力市場の完全自由化市場で、電力供給に付随したサービスとして提供されるものも多くなるだろうと思っている。