効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

米国の石油掘削の停止

ブルームバーグというエネルギー・リサーチ会社の発表によると、米国の石油リグの数がこの3年間で初めて1,100を切ったということだ。43%もの原油価格低落の影響を受けて、掘削するコストが引き合わなくなったからだ。今年8月には1,073だったのだが、この数字はこれから8ヶ月の内にさらに600ほどは少なくなりそうだという。米国の原油価格は世界的な余剰が見られる中で、6月からバレルあたり価格は大きく下がっている。そして、開発が進展してこの30年で生産を押し上げていたシェールオイル開発の掘削も停滞させられている。昨年にはどこまで生産が伸びるかと言われていたのだがこの状況は大きく変化し、生産量の伸びが止まる可能性もあるとされている。場所によって開発コストには差があり、大陸中央部のリグが大きな影響を受けているそうだ。ここのリサーチャーの予測では、リグの数が再び伸び始めるのは2015年の後半に入ってからで、2018年には1,200になるとしている。最近の世界市場での原油価格低落で、日本のガソリン価格は下がってはいるが、円安がさらに進めば、下がり方が弱まるかもしれない。LNGの輸入値段は下がるかしら。