効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

燃料電池フォークリフト

米国では倉庫の中などで動くフォークリフトに、燃料電池で駆動するものも多いと理解していたが、日本ではこのような市場はなかったようだ。だが、関西国際空港と大阪国際(伊丹)空港を運営する新関西国際空港会社は2016年度をメドに、燃料電池を搭載したフォークリフト関空に本格導入するらしい。今年秋にも豊田自動織機トヨタ自動車が共同開発した燃料電池フォークリフトの実証実験を関空で始め、16年度には数十台規模を購入するということだ。燃料電池自動車の登場で、水素供給できる体制が全国的に備わり、大量の水素市場ができるのに対応しているのだろう。ここでは日本製だが、米国製のものと性能や価格を比較した場合有利なのだろうか。米国から輸出要請などは来ないだろうか。自動車と違って、燃料電池フォークリフトの利用実績が長い米国でも、多分政府の補助金も入っているだろう。今回の関空の場合には国の助成はあるのだろうか。関空では400台のフォークリフトがあるというが、現在半分は電動式で、充電に時間がかかる。後半分は多分エンジン駆動だろう。高圧水素を燃料とする燃料電池フォークリフトであれば、充填時間は数分で済む。だが安全保安規定がこのような利用を想定していなければ、やりにくいケースも出てくるような気がする。ま、時間が解決するだろうが。