効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

家庭用燃料電池エネファームの電力融通

静岡ガスが、エネファームを200戸のマンションに設置し、その燃料電池相互に電力を融通するシステムを日本で初めて実用化した。静岡ガスはそのマンション向けの電力を高圧一括受電し、各戸に低圧で供給する。高圧一括受電した電気料金は安くなるから、居住者が支払う電気料金を引き下げることができる。このシステムは、このマンション全体の電力需要をまず測定し、エネファームの最大出力である750ワット(パナソニックの製品だろう)を超える電力消費をする住戸があった場合、発電余力のある別の住戸のエネファームからの出力を自動的に上げて電力を融通する。住戸間で取引される電気料金は静岡ガスが設定する。システムの導入によって、外部からの電力購入量を一般的なマンションに比べて約60%低減し、一次エネルギーを約25%、エネルギーコストは約30%削減できる見込みだという。
エネファームは電力の逆潮ができないようになっているのが普通だから、エネファームに擬似的な高い負荷を与えて出力を上げるようにしているのだろうか。エネファーム本体の制御に手を加えるのは多分できないだろうから、新たなネットワーク技術を開発したのだろう。面白い試みだし、普及する可能性が高いような気がする。