効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

太陽光発電で走る市バス

北九州市東レエンジニアリングなどが、太陽光発電で作った電力で走る電気バスの運行を始めるという。同市若松区の響灘にある産業廃棄物の埋め立て地に出力7.5メガワットの太陽光パネルを設置し、急速充電器と大型蓄電池を備えた拠点を整備する。電気バスは2台導入し、市内の2路線で2往復4便を運行すると報じられている。太陽光パネルが完成する10月までは、通常の電力で充電して、今年3月頃に電気バスの運行を開始する計画。来年4月ごろには大型蓄電池が導入されて太陽光のみでの運行が可能となるそうだ。
これ自体は興味ある計画だが、全体の事業として収益性はあるのだろうか。少なくとも、電気バスが消費する電力コストが従来の軽油などの価格と同じでないと赤字を出す可能性がある。この便数では乗客数も少ないだろうから。急速充電器は一般にも開放するだろうが、利用する電気自動車自体がまだ普及していない。東レは車体に広告を出すなどして支援するのだろうか。政府の補助金があるかもしれないが、電気自動車、蓄電池、充電器の価格はまだまだ高いだろうから本当に事業として継続できるのだろうか。検討済みのことだろうと思うが、事業性についての説明がなかったが不思議だ。