効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

大雪の日に会合へ出席

日本全国が豪雪に見舞われたが、朝起きてみると、奈良も今年始めてといって良い大雪が降って屋根が真っ白だった。午前中から奈良市内にある県文化会館での会合があるために少し早めに家を出たが、新聞を取りに出た時にも足を滑らせそうになったので、勿体ないと思ったがタクシーで学園前の駅まで連れて行って貰った。変に我を張って歩いて思いもかけないことを起こしてもと考えたからだ。
県文化会館では午前中、市民の投資を集めて太陽光発電所を奈良生協の本部建物の屋上に設置するプロジェクトへの出資募集説明会があった。このプロジェクトの主体となる「一般社団法人 地域未来エネルギー奈良」の顧問になっているので、大雪の中に何人集まるか気になったが、用意された席が満杯になっていた。市民運動が推進するものだからこそのことだろう。昼からは、この市民発電所を推進しているNPOサークルおてんとさん に依頼された「電気の未来、エネルギーの未来」という演題で話をした。地域が生み出すエネルギーが重要になる時代が来るという趣旨の話をしたが、抽象論になってしまったかもしれない。自分の後には北海道から来られた(株)エネコープの野坂社長が「戦略的次世代バイオマスエネルギーへの挑戦」という題目で話をされた。畜産農家からの蓄糞と生協の店から出る野菜などの生ゴミ、それに廃油からのバイオ燃料製造の副産物であるグリセリンを混合してメタン発酵でガス化して発電、熱利用、メタンガスの販売までし、発酵残渣は農地の肥料にして循環させるという事例を聞いて、バイオマスエネルギーシステムが一筋縄ではいかないということが伝わる話だと思った。NEDO補助金が出る研究プロジェクトだからこそ成立する話で、どこでも導入できるものではない。木質バイオマスのエネルギー利用はこれから奈良県でも推進しなければならないのではあるが、どうすれば事業性のあるものに仕上げるか、まだ解答は出ていないのが現状だろう。