効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

奈良市での市民出資による太陽光発電設置プロジェクト

2月8日にも触れたのだが、奈良で寄付を集めて太陽光発電を老人ホームや保育園の屋根に設置するなど活躍してきた市民グループ、サークルおてんとさん、が中心となって、一般社団法人「地域未来エネルギー奈良」を設立して、ならコープ(生協)が新設する本部建物の屋根を借りて50キロワット弱の太陽光発電を「市民出資で」設置するプロジェクトを推進している。全体の設備投資額は1,800万円。トランスバリュー信託社が当初の融資をする。出資は一口10万円で5口が上限、年1.25%の配当をして15年間で返済するという計画になっている。自分が出席した説明会は一杯だったから多少安心していたのだが、なかなか出資が集まらないようだ。まだ4分の一。手続きに手間がかかるために遅れている面もありそうだが、最近の出資詐欺の横行などで、関心はありながら躊躇している人も多いかもしれない。
このプロジェクトのホームページは http://nara-renergy.org/ だが、事業概要のページでも具体的な数字の入った出資手続きがすぐに分からない内容になっているのが難点。具体的な説明は金融機関であるトランスバリューしかできないのは分かるが、3月17日が締め切りになっているのもすぐには分からない。トランスバリューのHP http://tvt-f.jp/koinokubo/ から事業内容が具体的に分かる。申し込み資料を入手するのも面倒という側面もあるだろう。1,800万円の資金が応募で集まらなければこの事業は成立しない。
同じようなプロジェクトが生駒市でも少し早めに始まっているが、ここの応募状況も予想したほど芳しくないようだ。地域エネルギーを拡大充実させる有効な手段で、リスクの低い(ゼロではない)投資だという理解をして貰えればよいのだが、世間は甘くないということだろうか。これから期待される地域が育てる地域のエネルギー事業計画を支援して貰えればと思う。奈良ではこれが成立すれば、引き続いての計画も持っているから、何とか180口が早く埋まってほしいものだ。