効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

再エネ協働ネットワーク連絡会

5年ほど前から、再エネに関わる市民と行政との間で情報を共有する会合が開かれていた。これを現在主催しているのが(一社)地域未来エネルギー奈良で、自分はこの組織の顧問を仰せつかっている。その地域未来が今日午後、奈良市内で表記の会合を開催した。テーマはバイオマスの利用が主題であったこともあって、参加した。いろんな方が話をしてくださったが、その中でも印象強く聞いたのは、徳島地域エネルギーから足を運んでくださった羽里常務理事から伺ったバイオマスボイラーの熱利用についての話だった。一般的にバイオマスボイラーというのは、熱源を化石燃料に依存しない方式として良く理解されているのだが、その具体的な進展のさせ方の難しさはほとんど知られていないと感じている。
徳島で実際に稼働している設備、その導入の仕方、燃料である木質バイオマスの取り扱いや供給など、鍵を握るポイントについて詳細な話をしてくださった。現時点では業務用規模のものでは欧州製のものが性能面でもコスト面でも優れているし、そのメンテナンスにもあまり問題がないことを知ることができた。家庭用規模のものについては、自分としては住生活の文化が異なるために、日本では普及しないだろうという感じを持っていたのだが、それは間違っていないという印象も受けた。ともあれ、木質バイオマスを使った発電よりも熱利用に木質バイオマスを利用する方が、一般性があると言えるだろう。南部に森林が多い奈良県としても、現在の施策をもっと強化すれば、結果は出るはずだ。この領域の情報を収集してみよう。