効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

ロシアの核弾頭と米国の原発

1991年に、米国とロシアは、核軍縮協定を結んだ。それによってロシアの核弾頭2万基が兵器から除かれたのだが、それに使用されている精製ウランが原発用燃料用に精製度を下げて米国に輸出され、原発用燃料に作り替えられて消費されていると知った。核軍縮が米国の原発の稼動を支えているとは知らなかった。その燃料としてのコストは安いらしい。これまでの15年間、米国が消費する電力の10%をこの核燃料が生み出してきたそうだ。米国はこの措置を、核拡散防止に大きく貢献してきたとしている。米国内の核弾頭も同様の処理がなされているのだろう。ロシアから米国に向けて輸出された発電用核燃料は500トンだという。この輸出が今年終了する。11月にはこの終了を記念する行事が行われるらしい。米国は継続を望んでいたが、ロシアが輸出価格が低すぎるとして断ったという背景もあるという。核兵器がこのような形で処分されていたとはいささか驚かされた。