効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

冷蔵庫のIT制御

家電にセンサーと無線通信制御装置の取付が標準となるのは時間の問題だと思っていたが、シャープが、地震対応までする冷蔵庫を商品化したというのには驚き、かつ、感心した。発表によると、センサーや制御技術を組み合わせた人工知能が、冷蔵庫の使用状況を細かく分析し、状況に応じて節電し、通常運転に比べ、最大で約25%節電できる。さらに、観音開きタイプのドアには地震などの揺れを感知すると、自動的に冷蔵庫のドアが開かないようにロックする「耐震ロック」機能も搭載したということだ。冷蔵庫が揺れると、本体の上部2カ所にある「耐震ロックレバー」が下りてドアをロックする。中身が飛び出さないように、さらには中身が前に動いて重心が移動して転倒しないようにという工夫だ。東日本大震災がここまで商品化に結びつくとは思わなかった。家電製品の本来性能がこれから大きく向上することは難しいだろうが、HEMS(ホーム・エネルギー・マネジメント・システム)によってエネルギー消費の効率化、これから制度化が進む時間帯別料金への対応など、各メーカーが知恵を絞ったものが続々と登場するだろう。消費者がどこまでついて行けるかが、課題となるかもしれない。