効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

パナソニックの燃料電池が欧州へ

パナソニックがドイツの給湯器メーカー、フィスマングループと家庭用燃料電池を共同開発したと発表した。共同開発する、ではなく、開発したということだから同社の動きは早かったと言えるだろう。プレスレリースによるとフィスマンの販路を活用して2014年4月よりドイツでの販売を開始するとのこと。日本の家庭用燃料電池エネファーム」は、関心は高まっているとは言え、まだ価格が高いために政府の補助がなければ販売は加速されず、早くコストダウンを進めることが課題だった。日本の他社も、いろいろな燃料電池を筆頭としたマイクロ・コージェネ促進策が準備されている欧州市場への進出を画策しているところだが、パナソニックが一歩先を行ったということだろう。欧州に市場が拡がることによって量産効果が出るような事業形態を実現しようとしているに違いない。
燃料電池の排熱で給湯暖房を行うだけに、欧州各国の気候条件や建物の構造に適したものを量産できるかどうか、これからの商品設計が鍵を握るだろう。日本の燃料電池の出力規模750W(一定出力制御)を欧州向けにも採用しているが、将来もこの規模を継続するのかどうか。セントラル給湯暖房に適した設計が,欧州のボイラーメーカーとの共同作業で行われたはずだ。来年からの販売実績、新商品の開発がどのようなものになるか、今から楽しみではある。そして他社がどう動くか。