効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

昨日書いたことで叱られました

私が昨日最後の一行で書いたことにunaさんからお叱りを受けました。(詳細は昨日のコメントで分かります)。何でも電力業界が悪いというのは怪しからんという趣旨です。政府施策が悪いからだということでしょうか。しかし、政府施策が電力業界にとって不利にならないように業界としては動くはずです。これはロビー活動として別に非難することではないとは思います。どこの国でもやっていることです。しかし、議会がその圧力に負けやすいのが問題です。これは国民意識の問題かも知れませんが。
米国で再生可能エネルギーの導入に熱心なカリフォルニア州は、大手の電力事業者に対し供給電力に占める再生可能エネルギーの比率を2020年に33%にすることを義務づけています。同州だけでなく、ニューヨーク州でも2015年に29%にするという数字になっています。これは州議会のエネルギー政策、ということは、電力業界は抵抗しますが、州民の意向がその圧力を抑えこんだのだと言えるでしょう。日本でのこの数字は今でも一桁台です。電力業界ではなく国民の代表である国会議員が反映する国民の考え方がそういう結果を生んでいるのでしょうね。日本の電力供給構造が欧米とは異なるからであることも影響はしているでしょうが。
原発風力発電の関係を私が理解していないとも叱られました。東北電力原発を持たないようにすれば風力はもっと入るとのこと。しかし、風力発電出力の短時間の変動対応も系統制御上の課題となるというのもよく聞く話しです。もう一つ、よく風が吹く東北で発電した電力を東京電力が大量に受け入れるようにすれば、原発があっても東北に風力発電を増やすことはできると思っています。広域で対応する姿勢が日本の電力業界には不足しているのではないでしょうか。系統を整備する投資は必要でしょうが、それも明らかにして広く議論すべきです。
原発がCO2を稼働時に排出しないのは分かりますが、それが本当に地球温暖化防止に切り札として言えるのかどうか、最近疑問を持っています。事故とか使用済み燃料の問題ではありません。それについては明日以降に述べることにします。