効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■油田・ガス田からのメタン・リーク

 メタンガスの温室効果炭酸ガスに比べて非常に大きいということは理解していたが、曖昧なままでこれまで過ごしてきた。だが、たまたまそれを具体的に調べる必要が出て知ったのだが、メタンの温暖化係数は炭酸ガスの25倍。同時に、フロン類は数千~1万倍だということも知った。淀んだ池からのメタンの泡もあるし、牛のゲップも問題となってはいる。しかし、最近知ったことは、海底油田から漏出するメタンを詳細に調べると、これまで推定で米国のEPA環境保護局)から出されていた石油・ガス田から漏れるメタンガスが年800万トンであるのに対して、実際にEDFが北米のある拠点で油田・ガス田を調査した数字を当てはめると、年1,300万トン以上になるらしい。

 メタンのリークは、地球の温暖化によって溶ける永久凍土からも大量に起こっているし、メタンハイドレートからの自然発生もある。さらには、天然ガス輸送パイプからのリークもある。世界の沼地などから排出されるメタンの量を考えあわせると、その温暖化効果は火力発電所や自動車などの移動体から排出される炭酸ガスによるものを遙かに上回っているかも知れない。ゲップを出さない牛の品種改良も評価はするが、人間社会のエネルギー源として今後も重要な役割を果たす石油・天然ガスの消費量を抑制するスピードをできるだけ加速しなければならないと感じさせられた。全てのエネルギーを再生可能エネルギーからというのは不可能に近いが、できるだけそれに近づく努力を世界はしなければならない段階に来ている。もう手遅れかも知れないが。

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