効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

北海道の風力発電導入が本当に増えるか

政府の2013年度予算案に、経済産業省風力発電の送電網を整備する事業を道北で始める予算を計上した。道北にある送電網が貧弱なために、ここに設置される風力発電からの電力を需要地に送れないというのはかねてからの課題だった。送電網整備費は概算要求で250億円。複数の民間企業が新年度に入ると特別目的会社(SPC)を作って風力専門の送電線を整備することになっているが、政府が事業費の2分の一を補助するという。東北でも14年度以降に同様なプロジェクトが始まるようで、総事業費は3100億円になるらしい。東北よりも北海道が先に来たことは評価できる。もし風力専用に行うのならば、一層のこと高圧直流幹線を引く方が長い目で見たときには良いのではないか。洋上風力発電も受け入れやすくなる。陸上ではなく沿岸沖に高圧直流幹線を敷けば、かなり余裕のあるものを設置できるはず。道北は人口も少なく送電線建設への反対も少ないかもしれないが、直流の方が受け入れやすいだろうし、そのまま本州への延長を想定しておくことが必要だ。これまでの電力会社の伝統的方式を打ち破って、新しい試みをしてみる価値はあるように思う。